宗教団体ってなに?疑問解決します
宗教団体と宗教法人の関係
宗教団体は、宗教法人法に沿った手続きをすることにより法人となることが可能です。
法人化は宗教団体が、礼拝するための施設や他の財産を維持、運用するための業務や事業の運営を助けるために、宗教団体に法律上の資格や能力を与えるためのものです。
日本のほとんどの宗教は法人格を持っている宗教法人で、各都道府県か国に指定されています。
平成二十三年の時点で日本の宗教法人は、およそ十八万二千団体となっています。
宗教法人を所轄している省庁は、宗教法人が所在する都道府県知事となります。
また、他の都道府県に境内建物を備える宗教法人や、他の都道府県にある宗教法人を包括する宗教法人については文部科学大臣の所轄になります。
宗教法人は単位宗教法人と、包括宗教法人があります。
また、単位宗教法人はさらに被包括宗教法人と、単立宗教法人に分けられます。
単位宗教法人とは神社、寺院、教会といった礼拝する施設を備えている宗教法人です。
包括宗教法人とは宗派、教派、教団など単位宗教法人などを傘下に持つ宗教法人で、包括宗教法人の傘下にある宗教法人を被包括宗教法人といいます。
そして包括宗教法人の傘下にない宗教法人を単立宗教法人といいます。
宗教は、超自然的な神や仏に対しての崇拝したり、信仰したりすることを指します。
新興宗教とはどんなものか
世界の主な宗教には仏教やキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、ユダヤ教などがあり、日本の主な宗教には神道や仏教、キリスト教などがあります。
新興宗教には創価学会や天理教、世界救世教、生長の家、PL教団と呼ばれるパーフェクト・リバティー教団、霊友会、顕正会、幸福の科学などがあります。
新興宗教とは、伝統宗教と比較して成立したのが新しい宗教のことです。
国によって新興宗教の言葉の意味合いや捉え方が違ってきます。
幕末から明治にかけて天理教や大本教、PL教団、立正佼成会、創価学会などといった、たくさんの新興宗教が生まれ、それらは新宗教と呼ばれています。
一方、1970年代以降に活動が活発化した阿含教や世界基督教統一心霊協会、世界真光文明教団、崇教真光、幸福の科学、オウム真理教などを新新宗教といいます。
新興宗教には、昔からある宗派から分派したり、独立したりして新しくできたものもたくさんあります。
天理教系や大本系などは、組織の構成や教義などが似ている点が見られます。
特徴としては新興宗教の多くには教祖が存在して、現世の救いを説くということです。
社会が変動するときに頭角を現す新興宗教では一般人の不安や生きがいの模索に答えを示したり、社会の改革を叶える主張をする団体もあります。
様々な新新宗教について
新新宗教については、宗教の研究者による様々な提唱がなされていて、具体的にどの団体を指しているのかや、何を根拠にして新しい宗教になっているのかという具体的な基準についても、はっきりと決まっていない状況です。
どんな宗教までを新新宗教に含めたらいいのかや、他の新興宗教と別な宗教とする意義はいったい何なのかという点には議論が交わされるところです。
新新宗教の典型的な特徴の一つとして、ある教祖的人物が神がかりな出来事や天啓などによって宗教運動が始まり、昔からある宗教から色んな形で影響を受けながらも、新しい宗教としての形を保ち、組織的な教団となっていくという流れがあげられます。
個人的な宗教活動をする霊能祈祷師などや、昔からある宗教の再生運動と見られるもの、または道徳や倫理に基づいて活動する団体や修養団体とあまり変わらないような教団もたくさんあります。
公益活動や社会貢献に幅広く取り組む団体も存在しますが、社会的な事件を引き起こす団体も存在し、社会問題になっています。
また、一部の悪徳商売をする会社が新宗教を装ったり、生活の向上や幸福などを謳い信者を獲得して悪徳ビジネスを展開する団体も稀にあります。
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