日本最大の宗教団体、その歴史を紐解きます

日本最大の宗教団体である神社本庁

宗教とは、自然に存在するもの超越した神や仏に対して崇拝したり、信仰したりすることを意味します。

日本には、主な宗教として神道や仏教、他にもキリスト教などがあります。

神社本庁は神宮を本宗と仰いで、日本全国の神社を包括する宗教法人のことです。

諸説はありますが、日本最大の宗教団体といわれています。

神社庁とは、神社本庁の地方機関で、全ての都道府県に一つずつ設置されています。

語尾に庁とついている機関ですが、都道府県や国の機関というわけではありません。

また、法人、非法人を問わずにいうと日本の全宗教団体はおよそ二十三万件あるのですが、その約三分の一を神社本庁が擁している日本最大の宗教団体となっています。

神社本庁の歴史は案外新しく、一九四六年二月三日に設立され、東京都渋谷区代々木一丁目に所在しています。

一九四五年十二月十五日に出された神道指令によって全国の神社は国家、地方公共団体より分離される事となりました。

皇典講究所、大日本神祇会、神宮奉斎会の三つの民間団体がその対策を協議し、始めは教派的な神社教という団体にするという案も出ましたが、神社の歴史的性格から神社連盟のような全国の神社を包括する団体として設立されることになりました。


神社と神道の歴史について1

私達の生活の年中行事に神社の祭事が深く関わっています。

今の神社の基礎ができたのは、弥生時代から古墳時代のころとされています。

神道の始まりはこれよりもっと古く、日本の風土や日本人の生活習慣から神様の観念が自然に発生したといわれています。

日本最古の歴史書である古事記や日本書紀、風土記などに述べられていることから、神様の根元を窺うことができますが、他の宗教のように開祖する人がいたり、教典があったりするわけではありません。

神道は、中国から仏教が伝わってきたことで、そのときまでの日本独特の習慣や信仰が御祖神の御心に従う「かむながらの道」として意識するようになりました。

この「かむながらの道」が神道になっていきます。

また、各地域にある神社は、根源となる神社から祭神を分霊して広がっていきましたが、中には各地域の有力氏族が移り住んだ先に祀ったり、神社の社領に分社していきながら神道はもっと広まっていきます。

神道は、仏教や儒教、道教などと融合しながら、中世から近世には新しく展開しながら日本文化に多大な影響を与えてきしました。

こうして変わっていったのにもかかわらず、日本独特の神様の観念は変わらず今現在まで受け継がれてきています。


神社と神道の歴史について2

平安時代から中世にかけては、朝廷が国家の平安を神社に祈願していましたが、その神社は伊勢神宮や賀茂神社、春日大社、松尾神社などの二十二社に及んでいます。

これらの時代に日本には六十八の国があり、その国の一番位の高い神社を国司が参拝していました。

これを一宮と呼んでいました。

明治時代になると、明治政府により江戸時代の仏教国教化政策を否定し、神道の国教化政策を行い、神社から仏教的な要素を排除する神仏分離令が発せられました。

そして太平洋戦争が終わるとGHQにより国家と神道が繋がることが禁じられて、今に至ります。

今では伊勢の神宮を本宗とした全国およそ八万の神社が神社本庁に包括されています。

神社は日本人の身近なところにたくさんあり、全国八百万の神といわれています。

このことは、日本人が自然の中に神様を感じつつ豊かな生活を育んできたためであり、畏敬の気持ちを持って接してきたということを示しています。

神道の特徴は、神を敬い祖先を大事にする敬神崇祖という思想にあります。

他の宗教は神が人間とかけ離れた存在であるのに、神道では自分達のご先祖様と一緒にお祀りすることで見守っていただけて神様と深く繋がっているという思想になっています。

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