宗教団体のこれからを考えよう

宗教団体が乱立する日本

宗教は人類の歴史と同じく非常に古い歴史を持っています。

日本は信教の自由が憲法によって定められていますので、何を信仰するかは人によって異なります。

しかしながら例え同一の信仰対象であってもその教えには宗教団体において微妙な異なりが多いこともあり、日本国内の宗教団体の数は平成25年末の時点で18万を超えるほどとなっており、極めて多種多様な宗教団体が存在していると言えます。

尤もその中には信者が数十人しかいない極めて小さなものもありますし複数の宗教に入信しているという人もいるわけですが、日本は世界的に見ても極めて多くの種類の宗教団体が混在する国であるとも言えるのです。

さて、しかしそうした中で常に考えていなくてはならないのは「宗教とどう付き合っていくべきなのか」ということでしょう。

昨今の人だと宗教を信じている人は胡散臭いというようなイメージが付いていることもありますが、現実としてそうした考えが正しいのかと言われれば必ずしもそうではないでしょう。

それでは日本という国に存在する宗教団体について現状はどうなっているのか、そして今後はどうなっていくのかということに就いて考えてみましょう。"


日本における宗教団体のイメージを一変させた「オウム真理教」

まずは現在どうして宗教団体が胡散臭いというイメージが付くようになったのかについてです。

これにはさまざまな理由があるでしょうが、その中でも最も大きいのはオウム真理教の存在でしょう。

1987年に麻原彰晃によって設立されたオウム真理教は、当初こそ各種宗教を取り入れた宗教観を持つ宗教団体として存在していましたが、時間が流れるにつれてその様子は変貌していきます。

明らかに度を超した信者への宗教教育は電気ショックや薬物投与といった異常なものになっていき、そして教祖の麻原彰晃は自身の予言を自分で成就させるため、東京都で大規模なテロ事件へと発展します。

これこそが1995年3月20日、東京都内の地下鉄に猛毒ガスであるサリンを撒く「地下鉄サリン事件」です。

死亡者数13人、負傷者数約6,300人という甚大な被害を出したこのテロは一般市民に向けて初めて化学兵器を用いた実例として記録されています。

この事件があったことは「新興宗教は胡散臭い」といった考え方が流布した原因の一つであると言えるでしょう。

もちろんこうした例はごくごく限られた一部のことでしか無いのですが、日本における宗教団体のイメージを語る上でオウム真理教は非常に重要な位置にあることは事実です。


今後の宗教団体の在り方

さて、そうした歴史もあって宗教団体に対しては疑惑の目が向けられることが多くなったのが今日です。

もちろんここまでで述べてきたオウム真理教の事件は疑いようもなく宗教テロという忌まわしき犯罪であるということは確かです。

しかしオウム真理教がそういった団体だったという事実があったとしても、他の宗教団体がそうだと断言するのは早計に過ぎるというものでしょう。

実際宗教を信仰するということには精神的な安息を得られる、生活上の理念を学べる、同じ信仰を持つ者同士で助け合えるなどのプラスの効果も多く存在しています。

そうした救いを求めた末にたどり着くのがそれぞれの信仰する宗教であるわけですから、そこで信じる宗教を奪うことは相手の自由を不当に侵犯することになります。

なにより最初の方で述べたように日本では信教の自由が保障された社会の上に成り立っています。

憲法を個人の感情で踏みにじるというのであれば、それは自分が憲法に護られなくてもよいと主張するのと変わりません。

もちろんそういった権利の侵害を別として宗教に対してどういった感情を抱くかも自由であることは確かですが、宗教団体に対しては柔軟に考える姿勢が必要なのは間違いないでしょう。

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