世界の宗教団体ランキング
宗教について学ぶ必要性
日本は昔から八百万の神々が住むと言われていて、基本的には多神教、江戸時代にはキリシタンの弾圧、明治の頃には廃仏毀釈などがありましたが、現代においては宗教の自由は認められています。そして国民性としてそれほど宗教を重要視はしておらず、正月になれば寺や神社に初もうでに行き、バレンタインデーやイースター、お盆、ハロウィン、そしてクリスマスといった宗教と関わりの深いイベントを特に気にすることなく楽しんでいます。これは柔軟性や度量の広さといったものがありますが、現代の日本人にとって宗教はそれほど大きなウエイトを占めていないことが理由となっています。
もっとも高齢者になれば菩提寺があったり、檀家であったりとそれなりに関わりは深くなりますが、若者に関してはファッション感覚としてとらえている人が大半となっています。
しかしながら世の中は宗教を第一に考えている人もいて、知らない場合に悪気はなくともトラブルになってしまうことがあります。それゆえ最低限、有名な宗教団体はチェックをしていた方がよいでしょう。また会話のマナーにもありますが、知らない間柄で宗教の話しはタブーとなっているので、これは守ることが大切です。
ランキングに見る世界の宗教団体
それではランキングで見るところの世界で有名な宗教団体はどこかというと、知名度に関しては「キリスト教」があげられて、次に「イスラム教」「仏教」と続いていきます。
しかしながら人口に関して言うと少しだけ違いが出ていて、キリスト教が22億5400万人で33.4%を占めていて、イスラム教が15億0000万人で22.2%と続きます。ただここからが面白く、人口数だけで見てみるとヒンズー教が9億1360万人で13.5%を占めています。では仏教はどうかというと3億8400万人で5.7%に過ぎません。そしてこの次に多いのが無宗教で7億6900万人、無神論で1億4830万人、心霊主義が1366万人となっています。
ちなみにこの次に多いのがバハーイ教の786万人で聞いたことがない、知らないという人も多いかと思われます。19世紀半ばにイランでバハーウッラーが創始した一神教で、信徒数はまだ少ないのですが、布教率に関してはキリスト教に次いで広がりを見せています。
中国関係で耳にする儒教は641万人、道教は337万人となっていて、どちらも0.1%に過ぎず、日本で多い神道は278万人で0.0%という結果になっています。
これからの広がりを考えてみる
この結果から考えると、宗教というのは人口と結びついているのが分かり、広く布教されていればそれだけ多くの人が信徒になっていくのです。もっとも中には宗教戦争などで無理矢理に入信させられてそのまま精神的な支配が続いているということもあり、これが現在のトラブル、戦争の原因になっている場合もあります。
そして現在はキリスト教の人口がもっとも多いのですが、これらはカトリック、ギリシャ正教、英国教会、プロテスタントなどをすべて合わせてのもので、細かく分けていくとイスラム教徒の数の方が上になるとも言われています。ただどこからどこまでの線引きになるのかが微妙なところですし、判断は難しいものだと思われます。
そして新興宗教も次々と誕生してきて、人にとって精神的な支え、教えというのが必要であることが分かる結果となっています。しかしながら宗教があるからこそトラブルになる場合もあり、それぞれに柔軟性や度量や懐の広さが求められます。互いを尊重すれば争いごとは起こらない、本来の宗教の在り方とはトラブルを起こすのではなく協調することになっているはずです。それゆえ互いを知ること、認めることが大切になってきます。
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